ギックリ腰について知っておくべき8つのこと
ギックリ腰が1日で治ったって本当!?
検索で「ギックリ腰」と調べると、1日で治ったと出てきたりしますね。
これはおそらくギックリ腰のあの劇的な痛みがほぼなくなった、もしくはラクに動けるようになった、ということなんだと思います。
これは充分あり得ることです。
ですが、そもそもギックリ腰になる原因は他にあるので、その原因の解決をしたわけではありません。
痛みがなくなってそこで油断していると、また「ギクッ」と繰り返すことになります。
ここで「治る」という意味合いについてお伝えしたいと思います。
「治る」というのは痛みがなくなった時点で「治った」とするのか。
それとも、繰り返さずにその後も元気でいた時にその時に「治った」とするのか。
お伝えしたいのは、痛みや症状が消えた時点ではまだ「治った」わけではない、ということです。
あくまでも痛みが無くなっているというのは、良い方向に向かっている途中ということなんですね。
少しお話が長くなってしまいますが、更に掘り下げてお話しすると。
症状が出る、出ないの境目のことを閾値(いきち)と言います。
この閾値を少しでも下回っていると痛みや症状は出ません。
逆に少しでも上回っていると症状を感じてきます。
痛みを感じなくなったというのは、この閾値を下回った状態ですが、もしかすると閾値のすぐ下あたりにあるのかもしれません。
これは、何か腰に負担がかかるとまた痛みがぶり返すくらいの状態です。
大切なのは、閾値よりもだいぶ下にしていくことです。
そうすると多少の負担が腰にかかってもへっちゃらになるわけです。
これはギックリ腰に限ったことではありませんが、
痛みが無くなったからと言って、油断は禁物です。
当院では、ほとんどの患者さまに宿題のエクササイズをお伝えしていますが、エクササイズをしていくことで本当の「治った」に更に近づけていくのを目的にお伝えしています。
もう、繰り返さないようにしていきましょう!
足のしびれはあるか?坐骨神経痛なのか?
ギックリ腰をしてしまったという事は、その前から足やお尻など他の部分の筋肉が縮んで硬くなっている状態で、腰に負担がかかっていたという事が言えます。
中にはギックリ腰をしてから足のしびれが出てきたという方もいます。
一般的に足への神経は腰から出ているので、腰が悪いと足にしびれが出てくると思っている方が多くいらっしゃいます。
ですが、実際の施術現場では、足のしびれはまた別の部分が原因になっていることも多いので、一度整体など専門家に相談することをお勧めいたします。
腰をかばって重心が傾いたまま筋肉が使われると、硬くなった筋肉が神経を圧迫して坐骨神経痛など、足のしびれが出てくるケースが多く見受けられますので、足のしびれ=腰の問題とも言い切れませんので整体や鍼灸なども検討してみることをお勧めします。
ギックリ腰は癖になるって本当?
これは本当です。
前にもお伝えした通り、ギックリ腰は結果であって原因ではありません。
原因を放置していると、同じような結果になる事は言わずもがなですね。
傷ついた腰の筋肉自体は安静にしていれば自然と良くなってきますが、
腰に負担がかかりやすい体の状態であれば、ギックリ腰を繰り返す可能性は非常に高くなります。
つまり「癖になる」というのは、原因がいまだに残っているということなんですね。
ギックリ腰とギックリ背中の違い
時々、ギックリ腰というよりも急に背中が痛くなったという人もいらっしゃいます。
ギックリ腰ならぬ、ギックリ背中です。
深呼吸をしても痛むことも多いです。
急なくしゃみ、物を取ろうと手を伸ばした時、前かがみでの作業が続いた時、不安や焦りなど緊張感が続いた時など、背中の筋肉を無意識に使った時にギクッときてしまうことが多いですね。
ギクッとくる前段階として、結果的に背中の筋肉にかなり負担がかかっていることがほとんどなんです。
それは肋骨が固まって呼吸が浅かったり、骨盤の動きがよくなかったり、元々肩こりが酷かったり、首がいたかったり、、、
お話を聞くと、こういった前症状がある方が多いんですね。
ギックリ腰もギックリ背中も、結果的に腰や背中を痛めてしまった、というわけなので、原因は他にあります。
違いとしては、背中なので、肩甲骨や肋骨の動き(呼吸)の影響がより強い印象です。
車の整備士さん、美容師さんなど、体を傾けながら手を使う職業などの方が多い気がしてます。
また、常に緊張感を持たれている人など、呼吸が浅い人にも多い気がします。
体の調整をしていくと痛みは取れていくので、1週間経っても背中が痛い場合は整体などに相談することをお勧めします。
ギックリ腰の予防に筋トレはいいの?
ギックリ腰をされた方と施術中にお話をしていると、時々このようにおっしゃる方がいます。
「運動不足で筋肉が落ちちゃったのかしら…」と。
筋肉が落ちてしまった、
というよりも、
得意な筋肉と不得意な筋肉が出来てしまっている、というほうがしっくりくる気がします。
得意な筋肉は、ピッと神経伝達が伝わって筋肉が縮んでいます。
不得意な筋肉は、神経伝達があまりスムーズではなくなっているので、うまく縮むことが出来なくなっています。
当院では、施術後に宿題エクササイズをお伝えしますが、このエクササイズは不得意の筋肉に対してのエクササイズをお伝えします。
筋トレというと、辛くて筋肉自体を鍛えるという意味合いになりますが、
それよりも不得意の筋肉を使えるようにするリハビリエクササイズ、という表現の方が適切なような気がしています。
人によって不得意な筋肉は違ってきます。
予防の観点からも、一度専門家に相談してからの運動・エクササイズ・筋トレを行うことをお勧めします。
ギックリ腰再発防止にウォーキングはいい?
ウォーキングは予防としてとても良いです。
ただ、歩幅と頭の位置には気をつけていただくとより効果的です。
まず、歩幅はいつもよりも気持ち広めがいいですね。
歩幅を広くすることで脚の筋肉、骨盤、上半身までダイナミックに体が動いてきます。すると、今までサボっていた筋肉たちにスイッチが入りますので動きやすくなってきます。
また頭の位置としては、首と肩の力を抜いて、背骨で頭を支えているようなその人なりの自然の位置がいいですね。
一生懸命腕を振ったり、肩に力が入りながら歩いている人を見かけますが、出来るだけ上半身はリラックスしてまずは歩いてみてください。
ギックリ腰の再発防止で大切なのは、
できるだけ大きく体を使える状態にしておくこと、そしてリラックスです。ギックリ腰の人の背景として、肉体的な忙しさや、気持ち的な忙しさのどちらか、もしくは両方ある人が多く見受けられます。
伸び伸びとした体、心持ちが一番の予防になってきます。
ギックリ腰が季節の変わり目に多い理由
秋から冬。冬から春。春から梅雨時期。
どういうわけか季節の変わり目に腰を痛める方が多くなるという感覚があります。
寒くなったから?
いやいや、暖かくなる冬から春にかけても多い。
どういうことだ??
と私自身も不思議に思っていました。
これはあくまでも私の見解ですが、
やはりストレスの影響だと感じています。
ストレスといっても精神的なストレス、というだけではありません。
ストレスというのは大きく分けて4つに分けられます。
- 精神的ストレス
- 肉体的ストレス
- 温度、湿度、気圧変化のストレス
- 化学的なストレス(化学物質や栄養の偏りなど)
こういったストレスが総合的に増えるのが季節の変わり目だったりするわけです。
ポイントは「総合的」というところです。
これだけ、ということではなく、いろいろな原因が合わさっていると考えられます。
もちろん、寒くなってきたから体がこわばってくるのもそうですし、
春になって引っ越しや異動など環境が変わることで精神的にも肉体的にも負担が増すのもあるのかもしれません。
食べ過ぎ、飲み過ぎがあったのかもしれません。
季節の変わり目というのは何らかが「変化する時期」ということですので、何らかの負荷が心身に及ぶからだと考えられます。
そこで、
大事なのは体も心も余裕がある状態にしておく、ということです。
抽象的な表現ですが、とても大切なことだと思います。
ギックリ腰の後、ゴルフは大丈夫か?
元々腰がよくない人でゴルフをやるとギックリ腰になる確率は高くなります。
腰痛の人で共通しているのが、骨盤の動きがよくないということ。
ご自身で骨盤の動きのチェックをしてみてほしいのですが、
- 立った状態で骨盤を右前、左前にひねってみる(骨盤のツイスト)
- マイケルジャクソンのように「ポゥ!!」と骨盤を引き上げる。または、かかとをつけたまましゃがむ(骨盤の後方運動)
- 体を横に倒して骨盤がスライドする(骨盤の横移動)
- 膝を伸ばしたまま骨盤を持ち上げてペンギン歩き(骨盤の上下の動き)
このような骨盤を動かす筋肉がうまく機能していればゴルフをしても痛めずにプレーすることができます。
特に、ゴルフの場合はスイング動作なので、骨盤のツイストに関わる股関節の動きと腹筋がうまく使えているかは非常に重要になってきます。
今までのスコアよりも伸びる可能性も高いですので、体を良くしてゴルフに勤しんでみてはいかがでしょうか。
ギックリ腰まとめ
ギックリ腰は誰でもなる可能性はあります。
ただ、体の左右、前後、外側と内側などのバランスがよく、
筋肉の状態も充分伸び縮みができている状態であれば、ギックリ腰になる危険性はほぼなくなるはずです。
ギックリ腰自体の痛みは時間経過でそのまま放置していれば、電気が走るようなピキッという痛みは治まってきますが、臀部(お尻)あたりに痛みが残ったり、腰が重かったり、いずれまたギックリ腰を繰り返す人が多いのが特徴です。
痛み止めでその場をしのぐのもいいですが、あの痛みをまた味わいたくない!という方は根本的に原因を解消しておくことを強くお勧めします。
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この症状におすすめの整体メニューと料金
筋元整体
首が痛い・腰痛・膝が痛い・関節の痛み・顎関節症・坐骨神経痛など、体の痛みに効果的な整体メニューです。
筋肉や骨格の調整・生活習慣のアドバイス等を行います。
筋元整体料金:6,000円
施術時間:約40分〜60分
(※症状や、お身体が受け入れられる刺激量によって時間は多少前後いたします。)